中学校前に防犯カメラ 教委自販機収入で運用

三養基郡上峰町教育委員会は上峰中前に防犯カメラを設置し、18日から運用する。町内で子どもへの声かけなど不審者情報があり、カメラ設置の抑止力効果で防犯につなげる。

防犯カメラは中学校向かい側にある町体育協会武道館前に整備する。学校正門や学校北側の見通しの悪い交差点を24時間監視する。映像は中学校と町教委事務局だけで視聴し、カメラの遠隔操作もできる。映像データは約2週間分保存する。

昨年11月、中学生の子ども議会で「町内の防犯を強化してほしい」という意見が出て、町教委が検討していた。防犯事業に取り組む電力通信会社「Dライン」(中村健一社長・福岡市)が運営、借りた町有地にある自動販売機の売上金などで維持管理費を賄う。自治体側は場所の提供だけで財政負担がない。

また同社は公衆無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」スポットを武道館内に置き、半径約30メートルで利用できる。

矢動丸壽之教育長は「官民連携で安全な街づくりと情報機器の利活用が進めば」と語り、同中PTA会長の寺田秀一さん(42)は「町内では子どもへの声掛けなど不審者情報が多く、カメラ設置で少しでも減ればうれしい」と期待する。

2014/7/11付
佐賀新聞