暗闇でカラー動画撮影可能 シャープと産総研が小型カメラ

シャープと産業技術総合研究所は14日、暗闇でもカラー動画を撮影できる小型カメラを開発したと発表した。真っ暗闇でも5メートル離れた物体のカラー動画を撮影できる。シャープなどは2014年度中に防犯カメラなどとして製品化を目指す。

シャープと産総研は暗闇でもカラー動画を撮影できる新方式の撮像素子を共同開発。この素子を搭載し、手のひらサイズの赤外線カラー暗視カメラを作った。

カメラ本体の大きさは縦5.5センチ、横6センチ、長さ9センチ。重さは約250グラム。カメラの上部に赤外線照射機を取り付け、赤外線を照射して得た光の情報を処理し、1秒間に30コマの高画質カラー動画を撮影できる。

防犯カメラなどセキュリティーカメラの市場規模は14年度には世界で1000万台を超えると予想される。同市場ではアジアの廉価製品が流通している。シャープなどは高性能・高付加価値のセキュリティーカメラとして市場投入を目指す。

2014/5/15付
日本経済新聞