丹波県民局管内で、 10トン以上の量の不法投棄が、 昨年度、 5年ぶりに 「ゼロ」 となった。 同県民局は、 昨年度から 「不法投棄をさせない!きれいな丹波づくり事業」 をスタート。 不法投棄防止講習会の実施や監視カメラの設置などが効果につながったとみている。 今年度は新たに 「丹波地域ボランティア不法投棄監視員」 を募集し、 6月27日に監視員23人 (篠山市11人、 丹波市12人) に委嘱状を渡した。
不法投棄監視員の委嘱状交付式で、 高坂一生県民交流室長が、 「美しい丹波を守るためにご協力をよろしくお願いします」 とあいさつ。 活動グッズの蛍光色ベストと帽子を監視員に手渡した。 パトロールや注意喚起の責務や権限はなく、 不法投棄や野焼きを発見したら行政機関へ情報を伝えることになっている。 監視員になった南久美さん (49) =篠山市小枕=は 「家の近くで不法投棄の現場を見たことがきっかけで、 監視員に応募しました。 まちが少しでもきれいになれば」 と話していた。 任期は2016年3月末まで。
丹波県民局管内はこれまで、 県内の不法投棄量に占める管内割合が比較的高く、 不法投棄されやすい場所ともいえる状況にあった。 2009年度以降の10トン以上の不法投棄件数と量、 県内不法投棄量に占める割合は、 ▽09年度=3件、 2095トン (77・9%) ▽10年度=1件、 318トン (23・4%) ▽11年度=2件、 47トン (14・5%) ▽12年度=1件、 234トン (38・7%) ▽13年度=0件―となっている。
監視カメラは昨年度、 丹波市内で1台運用を始め、 今年度は1台増やして篠山市内で運用している。 夜間も含め、 24時間撮影。 ソーラーパネル式で、 電源がない場所でも使用できる。 モーションセンサーがついており、 カメラの前を動きのある物が通過すると、 静止画と1分間の動画を自動的に撮影。 画像はサーバーに蓄積され、 職員がパソコンやスマートフォンで毎日チェックしている。
2014/7/3付
丹波新聞