倉敷・連島4小中に防犯カメラ 女児連れ去り受け前倒し設置へ

倉敷市の水島コンビナート企業でつくる水島臨海工業地帯防犯協力会が、同市連島地区の市立4小中学校に防犯カメラ計12台を設置することになり、市教委への贈呈式が23日、水島署で行われる。同市で7月発生した女児連れ去り事件を受け、11月に予定していた設置計画を約2カ月早めた。9月1日までに順次運用を始める。

対象は連島中学校と学区内の連島東、連島神亀、連島西浦(せいほ)の3小学校。いずれも市教委、水島署と連携し、校門付近など通学路が見通せる校舎壁面に取り付け、カメラ設置校の看板を掲げて犯罪の抑止力を高める。事業費約200万円。

カメラは市教委が管理し、24時間稼働。録画画像は一定期間後に上書きされる。

同防犯協力会は175事業所で組織。早瀬康彦会長は「もともと設置を計画していたが、事件でより必要性を感じた。子どもたちが安心して登下校できる環境を整える手助けになれば」としている。

市教委によると、中学校にカメラを常設するのは初めて。63小学校の校門には不審者の侵入を監視するカメラを取り付けている。

2014/8/14付
山陽新聞