全通学路に防犯カメラ 大阪・箕面市、70メートルに1台

大阪府箕面市は5日、市内の公立小中学校の全通学路に防犯カメラ750台を設置すると発表した。約70メートルに1台の割合となる見込みだ。本年度内の運用開始を目標としている。全通学路に防犯カメラを設置するのは大阪府内初。倉田哲郎市長と武元正人・大阪府警箕面署長が市役所で記者会見し、明らかにした。

市は以前から安全な町を目指し、防犯カメラの設置を検討していたが、通学路には防犯カメラがなかった。署もカメラがない場所で事件が起きやすいと後押しし、犯罪の発生状況などから設置場所を助言するという。

倉田市長は「児童連れ去りや痴漢などの犯罪防止を期待している」とする一方で、カメラによる監視への住民の反発について「録画の保存は7日間とし、情報提供の仕方など利用ルールを明らかにして理解を得たい」と話した。予算は1億5千万円で、議会の議決を経て、設置場所を確定する。常時モニターするわけではなく、カメラに録画する仕組みという。

2014/8/6付
産経ニュース