「水防警報河川」20追加  京都府、天井川の監視強化

2012年の京都府南部豪雨や昨年の台風18号被害を受け、府は13日、水位を常時監視して自治体の防災活動のために迅速に情報を提供する「水防警報河川」に、新たに20河川を追加指定した。従来の指定基準を変更し、南部豪雨で大きな被害をもたらした弥陀次郎(みだじろ)川(宇治市)などの天井川を17河川追加した。大規模な追加は04年の台風23号被害後の06年以来となる。

水防警報河川は、水防法に基づき府などの河川管理者が指定する。地域の消防団や水防団に対し、準備を呼び掛ける「水防団待機」と、現場への出動を要請する「氾濫注意」の2段階の水位基準を設定。水位計や監視カメラから得られる河川の情報を自治体へ迅速に提供し、防災や避難判断などの対応につなげる。

天井川は、土砂の堆積により川底が周辺の土地より高くなっている。過去の災害でも決壊し、大きな被害をもたらしてきたが、府はこれまで、指定河川を選ぶ際に流域の大きさなどを基準としてきたため、小規模河川の多い天井川は4河川しか指定されてこなかった。

府は、南部豪雨で弥陀次郎川の決壊が大規模な住宅浸水をもたらし、天井川の危険性が再び注目されたのを受け、昨年までに管理するすべての天井川に水位計や監視カメラを設置した。今回の追加で、府内に22ある府管理の天井川のうち、21河川が指定された。

府は今月9日、水防警報河川のうち、雨量や水位上昇に関する情報の蓄積を基に、避難勧告や避難指示を発令する目安の水位を設定する「水位周知河川」にも、土師川(福知山市)など5河川を追加指定した。府管理の水防警報河川は61河川、水位周知河川は25河川となった。

2014/6/14付
京都新聞